S1000845is4ヶ月待って今年1月ベンツ GLA 200d 4MATIC が納車され、毎日自動運転で走行している。2人で運転している安心感がある。

毎月高速道路や、山道を走行することもあり、1日500km以上、6時間以上運転することもあるが、疲れが少ない。

一般道12km/L以上、高速道路では20km/L以上になり、ディーゼルのためもあり、経済的。

AI技術でより人の運転に近くなり、気楽に出かけられるようになった。
 
自動運転のアクセル、ブレーキが絶妙で、自分が下手くそになったせいか、感心する。ステアリングも少し手を添えていればほとんど自動にまかせられる。

山道を走る時にはマニュアルにして運転を楽しむが、つくづく思うのは、ブレーキをかけるフィーリングが素晴らしく良くなった。ブレーキなんて完成されたものと思っていたが、そうでは無かった。自動運転でどうブレーキングするかを徹底的に研究した成果と思う。

ITS専門家3名に自動運転レベル2の走行(一般道と高速道路)に同乗してもらった。

専門家の意見としては
・いつ自動運転になったかわからないほど自然。
・費用負担を考えると中途半端はいらない。
 ADASは必要だが、次は完全自動運転車
・普及にはインフラ投資も必要で、開発途上国では
 インフラ整備が伴わず、世界的に普及するには
 時間がかかる。
などの意見があった。

国道15km、一般道12km、高速道路6kmを約1時間で走行し、燃費は16.2km/Lであった。

IMG_0509納車から2ヵ月、市街地、高速道路、山道を、ほとんど自動運転で走行した結果、自動運転に慣れたのか、AIがディープラーニングしてくれたのか、ほとんど無意識に自分とAIが調和して走れるようになった。

車間距離を最大の距離に設定しているが、停車時前車との距離は調整されず、もう少し距離をあけて停車してほしい。実際は自分でブレーキをかけ止まるが。

車線維持(アクティブ・ステアリング・アシスト)も、法定速度で、レーンが認識できればカーブでも問題ないが、レーン中央を走るのが必ずしも安心感につながらず、カーブに入る直前ハンドル操作でトリガーを与えたり、中央寄りや内角寄りに自分で操舵するよう調整するようにしていて、自然にできる。

自動でのレーンチェンジ(アクティブ・レーンチェンジ・アシスト)では横、後ろの安全を確かめスムーズに自動でレーンチェンジしてくれる。この際右左折ウインカーを出さずにレーンチェンジしようとするとレーン逸脱防止システム(アクティブ・レーンキーピング・アシスト)が作動する。ハンドルの振動でレーン逸脱の警報があり、さらにレーンを横切ろうとすると警告音とともに後輪片側ブレーキが作動し、速度を落としレーン中央に戻すよう作動する。

意外と渋滞や混雑時に自動運転の良さを感じる。前車との車間距離のとり方、アクセル・ブレーキのかけ方、割り込みがあった時の対応等絶妙な制御で、安心して任せられ、疲労が少ない。

S1000850s世界最高水準の安全性と言われ、実際遭遇していないが、狭い場所に駐車しようとするとAIが上から見た画像を表示してくれ、赤で危険表示がされると、いくらアクセルを踏んでも12km/h以上出ない。さらに後ろが近接すると後退することができなくなる。踏み間違い防止は確認できていないが、確かに作動する気がする。

家族や友人を乗せ走行することもあるが、自動運転で走行していることを黙っていても、気づかない。

自動運転の経験が無い人に高速道路で自動運転走行してもらったが、車間距離を最大に設定しても近すぎ怖いという感想だった。自動運転していない時は最大設定距離程度だったので、初めてのことで自動運転に対する信頼感が未だ無く、慣れが必要と判断する。

自動運転が必要かと聞かれると、現在の自分には特別必要とは思わないが、何となくAIが助けてくれているという安心感があり、それが長時間運転の疲労低減になっているのかもしれない。(1日6時間以上運転することもある。)

法定速度がメーターパネルとナビに表示され、速度超過すると点滅して知らせてくれる、自動運転で走行すると、知らずにスピード違反してしまうことを防止できる。 

普段は穏やかな運転をしているが、山道(一部雪が残る)をスポーツモードに切り替えたところ、活発な走りを楽しむことができた。カーブでは4WDの後輪も駆動制御され、運転しやすかった。

トランスミッションはDCT(詳細後述)で、レーシングカーやスポーツカーから使われたこともあり、ダイレクトなフィーリングで、エンジンブレーキもよくきき、昔マニュアルトランスミッションを操作した楽しさが味わえる。
 
ほとんど高速道路の走行で20km/L以上の燃費が得られ、燃費の良さにはDCTも貢献していると推測する。
 
IMG_0447装備

購入車には、前方、後方、両側方を検知するレーダーと、ステレオカメラが搭載され、最新の安全システムが装備されている。

一定速度、又は前走車と適切な車間距離を維持し、レーンキーピングして走行できる。(3秒以上手を離すとウオーニングが出る)

又レーン逸脱防止システムも搭載され、レーン逸脱の恐れがあるとステアリングへの振動でドライバーに警告を行い、逸脱の可能性が高い時には警告音を発し、レーンに戻すよう制御する。

高速道路ではウインカーレバーを操作すると、側面、後方の安全を確認し、自動的にレーンチェンジする。

飛び出し検知等により、歩行者や車等との衝突の危険がある場合は緊急回避補助システムが作動する。

注意力低下を検知すると警告音を発し、ペダル踏み間違いと判断されると12km/hに速度制限され、運転不可能と判断されるとゆっくり減速し、路肩に停車する等、多くの安全システムが搭載されている。


IMG_0432IMG_0430操作
ハンドル右側に自動運転操作部があり
セット(設定速度アップ、ダウン)、
レジューム(復帰)、
キャンセル、
車間距離調整ボタンがある。

ベンツのシフトノブは国産車のターンシグナルレバーの位置にあり、国産車から乗り換えると間違いやすい。

今後自動運転車が増えてくるので、シフトノブや自動運転操作の標準化が望まれる。

私の日常運転

実は5年前から自動運転車(レベル2)に乗っており、AIの搭載、進化により、ほとんど違和感無く自動運転を利用できるレベルになった。

コツは、自動運転に全て任せようとせず、人間の運転とcompromiseすれば、ほとんど無意識に、ストレスなく運転できるようになる。

日本では信号や一旦停止で自動で止まってくれず、勘違いしないよう、ブレーキは自分で踏むようにしており、ブレーキを踏むと自動運転はキャンセルされる。

自動運転に戻すには、レジュームボタンを押すだけでよく、ハンドルの押しやすい場所にあるので、押すのに抵抗はない。

自動運転の速度変更はハンドルの押しやすいところにあるボタンででき、2段階スイッチで調整も抵抗は少ない。

特に長時間高速道路を走行する人にとっては疲労軽減、安全運転に効果があると思う。

一方ほとんど市街地しか走らない人にとっては、コストを考えれば、自動運転のメリットは少なく、必ずしも必要とは思えない。

レベル3への課題

1.人の運転に近い、違和感の無い(恐怖心を与えない)自動運転にする為、
  AIのディープラーニングの活用、及び地図との連動 
2.交通信号や、法定速度、先方の渋滞を考慮した、自然な走行速度調整
3.クラウドを活用し、危険場所や渋滞場所で自動的な速度調整
4. 認識しやすい信号、交通標識、 レーン白線等のインフラ整備

DCT (ダブル・クラッチ・トランスミッション)

ベンツ GLAに乗り換え、シフトショックを感じないスムーズさや、ダイレクトな駆動フィーリングに好感を持ち、又、従来マニュアルでシフトダウンしていた減速もオートのままでいけるエンジンブレーキの効きの良さ等トランスミッションの素晴らしさを感じた。

調べてみたら、トルコンを介して駆動を伝えるオートマチック・トランスミッションではなく、8速電子制御マニュアル・トランスミッションだった。

今までオートマでもマニュアルシフトを楽しんでいたが、 DCTになってマニュアルモードを使うことは無くなった。

クリープが無いので、坂道でブレーキペダルを外すと車が後退するので、ブレーキを強く踏むとロックされ、アクセルを踏むとロック解除されるようになっていて、うまくできている。

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1995年3月にダイムラー本社を訪れ、自動運転実験車を試走した様子は
こちらの記事を確認ください。